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食物繊維は栄養にならない!?

食物繊維は消化・吸収されないためにエネルギーにならず、体を構成する成分でもないため、昔から食品中の厄介者として扱われてきました。


しかし、1930年代からはさまざまな研究が行われ、その優れた機能や生理作用が次第に明らかに。


腸の中でさまざまな働きをし、便秘や心臓疾患、動脈硬化などの予防に役立つことがわかってきたのです。


さらに、大腸がんを防ぐ可能性が論じられるようになり、食物繊維への注目はさらに高まっています。


今では『第六の栄養素』とも呼ばれ、健康に不可欠なものとなっています。


 


食物繊維には水に溶けない不溶性食物繊維と、水に溶ける水溶性食物繊維に分けられ、それぞれ体の中での働きが異なります。


また、食物繊維の豊富な食材は、エネルギー摂取を抑えつつ食事のボリュームを増やせるというメリットもあります。


メインのおかずとなる肉や魚、卵にはほとんど含まれないため、副菜などで積極的に摂取していきましょう。


不溶性・水溶性食物繊維の効果

不溶性と水溶性とそれぞれの効果を見ていきましょう。


♦︎水に溶けない不溶性食物繊維


・水分を吸収し、便を柔らかくする。


・体に吸収されず便となるため、便のかさが増える。かさの増えた便は腸壁を刺激し、排便をスムーズにする。


・有害物質を吸着して排出する。


【何に含まれる?】


穀類、野菜、豆類、きのこ類など


ぼつぼつ・ざらざらした食感が特徴。


 


♦︎水に溶ける水溶性食物繊維


・脂質の消化吸収を抑える。


・コレステロールの吸収を抑えて排泄を促す。


・血糖値の急上昇を防ぎ、糖尿病を予防する。


・ナトリウムの排出を促す。


【何に含まれる?】


こんぶ、わかめ、こんにゃく、果物、里いもなど


ぬるぬる、ねばねば、さらさらした食感が特徴。


 


食事を食べる速さが早い人は食事のメニューに食物繊維の量が少なく、遅い人ほど多いということも言われています。


早食いは肥満のもと。食物繊維たっぷりのメニューだと、自然と食べる速さが遅くなり、肥満予防につながります。


まとめ

食物繊維は体の中で消化・吸収されないためにエネルギーになりません。


しかし、食物繊維は腸の中でさまざまな働きをし、便秘や心臓疾患、動脈硬化などの予防に役立ち、さらに大腸がんを防ぐ可能性が論じられるようになり、食物繊維への注目はさらに高まっています。


今では『第六の栄養素』とも呼ばれ、健康に不可欠なものとなっています。


水に溶けない不溶性食物繊維と水に溶ける水溶性食物繊維の2種類に分けられます。


不溶性食物繊維のはたらきは、


・水分を吸収し、便を柔らかくする。


・体に吸収されず便となるため、便のかさが増える。かさの増えた便は腸壁を刺激し、排便をスムーズにする。


・有害物質を吸着して排出する。


水溶性食物繊維のはたらきは、


・脂質の消化吸収を抑える。


・コレステロールの吸収を抑えて排泄を促す。


・血糖値の急上昇を防ぎ、糖尿病を予防する。


・ナトリウムの排出を促す。


などの効果があります。


大切なのはどちらもバランスよく取り入れることです。


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